アパート型カーサ・パルティクラルに滞在
2週間のスペイン語コースを受講するため、23日間のキューバ滞在中、最初の11日間はずっとハバナにいた。その最後3日間泊まったのが、アパートを丸ごと一軒借りるタイプのカーサ・パルティクラルだ。
これはスペイン語クラスの先生に、学校の近くで部屋を貸し出しているという同僚を紹介してもらったもの。スプラッシュカフェから5分ちょっとの場所で、行って初めて知ったのだが、その同僚の家族が住んでいる家の中の一部ではなく、キッチンにリビングまでフルセットでついた集合住宅の中の一軒丸ごとだった。
ホステルス・クラブ世界各国のホステル・B&Bホテル専用予約サイトで、キューバのカーサ・パルティクラルも多数登録されている。私も1~2泊目のカーサ・パルティクラルはここを通じて予約した。予約時には10%のデポジットをクレジットカードで支払う。
リビング&ダイニングはこんな感じ。
最初足を踏み入れた時は、既に数ヶ月間誰も住んでいなかったということで、床はホコリまみれだったが、「すぐ綺麗になるから」といってびしょびしょに濡らしたモップで床をごしごし磨き大掃除してくれ、あっという間にぴかぴかになった。
反対側から見るとこんな感じ。
奥にキッチンがあり、冷蔵庫の左手のほうは掃除道具が置かれ、掃除用などだろうか水場が作られていた。
キッチンには調理道具やお皿もひととおり揃っている。
住んでいるわけでもないのにかなりきれいだ。
ちょっとだけ面倒だったのは、ガス湯沸し器だったこと。キッチンでお湯を使う時はもちろん、風呂場でシャワーを浴びる際にも、写真右上のドラム缶のような場所のガスコックをひねりチャッカマンで着火し、ある程度お湯が沸くまで待たないといけない。
バスルームはこんな感じ。
水圧の関係か、水の勢いがあまりないので、シャワーを使う時にはキッチンにあるスイッチをONにしモーターを稼働させる。そうすると一気に大量の水が蛇口やシャワーから出るようになるのだが、モーター稼働している間中かなり大きな音が鳴り響いた。
どちらもちょっと不便だけど、あっという間に慣れる。
そしてそれはそれで結構楽しい体験になる。
寝室も広く、エアコンに扇風機もついている。
住宅街の中で、建物の中でもやや奥まった場所にあるため、夜も騒々しさが全くなくぐっすり眠ることができた。
ただ「貸切」というのは気楽でいい反面、自分以外誰もいないというのは少々心細くもある。玄関も扉に二個の鍵がつけられており、更にその外の鉄製の格子戸にも鍵をかけるので計3つ。
何かあったらこの人に相談してと、お隣の老婦人まで紹介してもらったものの、夜帰宅時に真っ暗な中で3つの鍵との格闘はちょっと緊張した(鍵がなかなかマッチングせず)。
ここが非常に便利だったのは、隣のブロックの角に小さなショップがあったこと。ここもCUCで買い物をしている人が大半だったので、ちょっといい商材を扱うCUCショップのひとつなのかな。
商品種類は、日本の小売店に慣れてしまっている自分には非常に少なく感じる。キューバの人がもし日本のコンビニ店内を見ることあったらきっと仰天するだろう。同じくらいの広さの店内に、食品・飲料、惣菜から弁当から雑誌や文房具、洗剤なんかまで並んでいて、アイスの種類だけでも20種類近くある。
そうそう、ラムの種類だけは充実している。
一番安いのがカスタードクリーム色したラムで3.10CUC。ペソはそれに25を書けた金額で77.50ペソ。
そう考えると、ビールは1瓶で1CUCするので、ラム酒と比べると高級なのかもしれない。
キューバではよく、このパンズの間に野菜やチーズ、ハムなどを挟んでサンドイッチにしたものを昼に食べるのだが、パンはこれだけ入って1CUC。安いなあ。こういう高級店舗じゃないとさらに倍くらい入って同じ値段のところも多い。
ハム?