アスワンに到着した時、駅前のツーリストインフォメーションで、「明日は、鉄道敷設150年記念で駅前でフェスティバルがある」と聞いていた。実際、いつもは比較的静かな駅前にたくさんの人が集まって、電飾をとりつけていたり、線路のようなものを作っていたり、踏切まで置いている。
どうも、工事の現場風景を再現しようとしているようだ。
夜、行ってみた。駅は派手なイルミネーションで、ピンクがかったオレンジ色に浮かび上がっていた。エジプトの大都市の駅は、どれもきれいだが、アスワンのは比較的新しくて、ちょっとかわいい感じ。
そしてどこからでてきたのか、と思うようなたくさんの人。
駅前には作りかけの線路と工夫役の人、クレーン車などが置かれ、その周囲をたくさんのアスワン市民が取り囲み見学していた。
工夫役の人達は、線路脇に座ってスタンバイ。
カメラに気づくと、にっこり笑ってポーズをとってくれた。
そして駅舎の外壁には、写真展示され、カーペットが長くしかれている。
警察もたくさん集まり、人がそれより前にでないようにしているので「だれかえらい人がくるの?」といったら、なぜか通してくれた。
カメラを持った外国人はOKなようだ。
よく見ると、ちょっと離れたところで、ツーリストインフォメーションの所長さんがOKサインをだしていた。
来ていたのは、ミニストリー・オブ・トランスポーテーション(運輸大臣か?)。
鉄道会社の社長さんみたいな人から写真ひとつひとつの説明を受けながら、たくさんの随員やカメラマンに囲まれてあるいている。
押し出されるように、その前にでてしまった私に、なぜかテレビカメラが向けられた。(これは、ただぼーと見ているわけにはいかないかも)と、私もカメラのシャッターを切り始めた。アスワンのローカルTVで流れたかな?
ナレーションが入ったかどうかはともかく、外国人も関心を持って撮影に来ている・・・という図がほしかったのだろう。ちょっと貴重な体験だった。
とにかく、この静かな町アスワンでこんなビッグイベントに出会えるなんてラッキーだ。
お花贈呈など、大役を果たし終えたばかりなのだろう、ばっちり化粧をした女の子ふたりの表情はちょっと硬い。
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