カイロ最終日にお別れの挨拶

写真一か月はあっという間に過ぎ、最終日は、ちょっとした買い物と、あとはホテルで親しくさせてもらった人に帰国挨拶。

後半は計5日ほど「イスマイリア・ホテル」という日本人・韓国人バックパッカーの多いホテルに泊まっていたんだけど、ラウンジが手頃な広さなこともあり、日本人はじめ他の旅行者ともいろいろ話ができた。

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カナダ人のドクター(多分すでに引退)。
今回はひとりで3~4か月の旅行にでてきていて、これまでもそのくらいの期間であちこち旅行している方。

「お金を子供たちに残しても仕方がない」
「世界中を旅して、いろいろな人と話をし、いろいろなものを見たい」
「健康がとにかく大事だ。そうすれば年を取ってからもやりたいことができる」

そういって、これまで訪れたことがある何十カ国もの話をしてくれた。

安ホテルなので、宿泊者は学生・20代中心。
自分なんかも「年寄り」の部類に入ってしまうんだけど、「ファイブスターホテルに泊まったのでは誰とも話ができない」といって、好んでこのホテルに泊まっているとのこと。

それは確かにそうで、
ドミトリーも併設されたこんな宿だからこそ、ラウンジでは

「今日どこまわってきたんですか?」
「僕は今日ついたばかりなんですよ」
「へー、東向きに回る人も珍しいですね」←世界周遊者も結構多かった

なんて会話で盛り上がれる。

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大学でアラビア語を学んでいて、エジプトで一年勉強するためにやってきた学生さん。
自分がこのホテルに来て最初に話した人だ。

その時彼はちょうど到着4日目。
語学学校をまわったり、諸手続きのために日本大使館を訪れたりしながら、アパートのことなどいろいろ悩んだりもしていた。

17年前の自分の姿とめちゃめちゃだぶった。

「アラビア語勉強するって勢いで渡航してきたのはいいけど、こんなホテルで何やってるんだろう...」と、焦燥感に駆られていた最初の半月。普通のホテルだったので他の旅行者との交流もなく、今みたいにネットもなく情報が乏しい中、人に騙されたり、無駄な出費をしてしまったりもして、激怒したり自己嫌悪したり、結構しんどい時期もあった。

ただその一年の経験のおかげで、「自分はここまでできる」というバーは確実にあがったし、自分自身の価値観、評価基準を持てるようになった。

今回自分が出会った学生さんは、同じ日本人から見てもとても誠実な人。
エジプト人から見たら「アンビリーバブルな程の誠実さ」で間違いなく好かれるだろう。

そして、楽しい経験もしんどい経験も、たくさん重ねてゆくんだろうなと思う。

もしかしたらこの記事を読んでくれるかもしれないので(写真掲載許可をとったので)、ここにも書いておきます。

お会いできてよかったです。
昔の自分とだぶって、すごく懐かしい気持ちになりました。

頑張ってね!
限られた時間の中、積極的に挑戦していってください!
そして素敵な思い出をたくさん作ってくださいね!

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ナイジェリアから来ていた人達。
フレンドリーな人が多く、夜よく共有スペースで雑談していたりした。

初日、学生さん含めて5人で長話していた時には、エジプトの食べ物の話からナイジェリアのお酒やダンスの話になって、

「そもそも何で俺たちが夜、“水”のペットボトルをテーブルに並べて話をしてるんだ!」
「酒だろ、普通!!!」

みたいなことを大声で叫んでいて面白かった。

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ホテルのスタッフ。

「写真撮ってもいい?」
「1ポンド」

真面目な顔でそう答えてくる人だ。

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同じくスタッフ。
いつも朝食や紅茶を頼んでいた。

若いんだけど、宿泊者が少ない時など、ラウンジの椅子に座って真剣にコーランを読誦していた。

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残っていた買い物は、ミュージックテープ。
エジプトはまだカセット主体なのでなかなかCDが見つからなかったが、ラムセスヒルトンホテル横のモールで遂に発見!

最後の最後に目的のものが買えてよかった!

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そして、シャヒナーズの携帯電話と自宅に最後の電話。
ヤスミーンは外出中で、妹のマルワにマッサラーマを告げた。