シルクロード旅行情報館

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トルファン市内散策(1)葡萄棚の青年路

写真葡萄が実るオアシス都市トルファンも、ずっと来てみたかった場所のひとつだ。

高校生のころからだから実に20年ぶりに実現ということになる。当時自分は、(なぜか授業中なのに)図書館のすみっこのほうで、大判の写真集をよくめくっていた。

中央アジアからアラブに至るシルクロード一帯のさまざまな風景に、心をざわつかせていた。

「目の前の面倒くさいことが片付いたら、まずは中東!」

そう決めていたので、受験勉強はいわば出国手続きのようなもの。
大学2年目が終わった時に、一年休学して、最初の海外となるエジプトに向かった。

シルクロードはなんでこんなに遅くなっちゃったのかな。

・・・と、つぶやきはこの辺で終えて、トルファン市内散策レポートに進む。

写真

バスターミナルに到着。
はじめての街に降り立った瞬間って、卵からぽこっと孵ったばかりの雛のような気持ちだ。

ここはどこ?
右に行けばいいの?それとも左?

方向感覚をつかむ何かを探そうと周囲をぐるぐる見回していると、客引きなどがすぐ寄ってくる。
この時は驚いたことに、日本語を話すウイグル人が、ツアーの客引きをしていた。

とりあえず携帯電話番号だけ聞いて、その場を後にした。

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バスターミナルを降りた目の前には公園が広がっていた。
ただ、この写真は公園ではない。
そこから北に延びる高昌路という通りの歩道部分なのだ。
(写真右側が車の走る道路)

ハイシーズンには、国内観光客も多く訪れるトルファン。
オアシス都市としての景観を考えてなのか、街路樹がとにかくすごかった!

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市内中心部はそんなに広くないようで、荷物転がしながら30分も歩いたら、かなりのエリアを歩いてしまった。ここは2006年10月にできたばかりという「財富商務酒店」。ぴかぴかだ。

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ここは、通り全体を葡萄棚が覆っている青年路という通り。

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ワンブロックとかツーブロックとかでなく、とにかく延々と葡萄棚。

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圧巻だ!


ただ残念なことに、収穫はとっくの昔に終わってしまったらしく、
また中国のゴールデンウィークも終わったためか、
ほとんどのところは、すでに枝も思いきり刈り込んだ後で、途中で何人もの作業員がばっさばっさ枝を切っている場面にも出会った。

ガイドブックによると、8月下旬の葡萄祭という交易会あたりが、人が押し寄せるピークなのだとか。

写真

刈り込み最中。
もはや、ガラガラバッグを転がしては歩けない状況に・・・。

オフシーズンを改めて実感。
(観光地はどこも、中国と思えないほど空いていてよかったんだけど)

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刈り込まれていない部分はこんな感じ。
夏の最高気温46度にもなるというので、木陰がきっとすごく貴重な存在なのだろう。

(ちなみに、冬の最低気温は-28度にもなるんだとか)

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収穫しもれたらしい葡萄発見。
自分がビデオ持ちながら一生懸命葡萄を探していたら、近くを歩いていた人が指さして教えてくれたり。さりげなく、押し付けがましくなく親切な人が多い。

写真 写真

いろいろな掲示物が両脇に並べられた場所も。

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どうやら、市政府のものらしい。
清く正しい市民生活のススメ・・・とか?

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この葡萄棚の風景が気に入ってしまったので、
当初の予定通り、青年路に面して立つ「吐魯番絲路緑州賓館(シルクロード・トルファン・オアシス・ホテル)」に泊ることにした。

> 続く

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作成 2007年10月22日 23:15  | 旅行記トルファン編
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