ウルムチ駅に来てみてびっくり。
前に昼間に来たときもすごかったけど、ものすごい混みようになっている。
夕方だからだろうか?
やはり長距離移動の人が多いから、ウルムチを夕方から夜にかけて出発する列車が人気なのかも・・・。
理由はよくわからないが、切符売り場もうんざりするような長蛇の列。
まあ時間があるからいいものの、余裕ない状態で来てしまっていたら焦りまくることになりそうだ。
窓口はたくさんあるのだが、突然隣の列で騒動が起きた。
警備員みたいな人もきて、お客さんたちとひともんちゃく。
時間を見ると19時半ちょうど。
窓口ごとに、何時から何時まで開いているというのが書かれているのだが、隣は19時半でいったん終了となる列だった。
それに気づかずずっと並んでいた人が、あと少しというところで窓口が閉まってしまい激怒。
大きな駅で列に並ぶ際には、窓口上に書かれた営業時間にも注意が必要だ。
・・・なあんて、人のことを心配してる場合ではなかった。
紙にしっかり「クチャ→カシュガル」と書き、列車番号や、出発時間・到着時間まで書いて渡したはずだったのに、「クチャね?」「そう」「10月27日ね」「そう」的な確認をした後、発券されたのはこれ。
ウルムチからクチャだ。
列車番号も違う!
すごく人が並んでいたのと、窓口付近がざわざわしていたので、ちゃんと確認しないで受け取ってしまった。
窓口のところには、パネルもあって、乗客側も打ち込まれている情報を確認できるようになっている。その段階で確認して、違っていたら違うと指摘をしなくてはいけない。もちろん切符を渡された時にも。
列を離れた後ではもう遅かった。
窓口にいって違うといおうとしても、まったく近づけない・・・。
うーん、馬鹿な失敗をした・・・。
インフォメーションデスクのようなところがあったので、ガイドブックの中国語会話集で「切符をキャンセルしたいのですが、どこに行けばよいですか?」を指差す。
さすがだ・・・地球の歩き方。
紙に「12」と書いてくれ、12番窓口に行くよう指示された。
窓口には「退票 改● 鉄免●口」などと書いてある。
キャンセルや変更専門の窓口らしく、列の長さもそれほどではなかった。
「変更」を試みようとしたが、ウルムチでは「クチャ発」切符は変えないらしい。
しかたなくキャンセルをしたら、キャンセル料を引いた金額が戻ってきた。
キャンセル料は43元。
切符そのものが215元だったから、ちょうど20%だ。
痛いが自分のミスだから仕方ない。
ひとつ勉強になった。
駅前の食堂で軽くお食事。
・・・のつもりが、なんか山盛りのマーラー豆腐と水餃子。
この後乗る寝台列車がどんな感じなのかわからないので、極力トイレの回数を減らしたいと思っていたのだが、結局腹いっぱい食べてしまった(しかもかなり辛くて痺れるやつを・・・)。
念のため公衆トイレに。
0.5元払って使う。外から見るときれいなんだけど、中はちょい・・・だったぞ。
荷物のセキュリティチェックを受けて、駅の中に入る。
いよいよ、今回の旅のふたつめの関門。
初めて乗る寝台列車はどんな感じなんだろう?
軟臥(料金が高いベッド)がとれず、3段の硬臥の中段になってしまったのだが、寝られるんだろうか?大きな荷物は置く場所があるんだろうか?
ウルムチ駅はやはり巨大。
昨年訪れた北京や天津の駅とも同じ作りだったが、入ると吹き抜けになっていて、正面に大きな電光掲示板。
これを見ると、列車番号ごとに、どのフロア(楼)のどの待合室(候車室)に行けばいいのかわかるようになっている。
22:50発のアクス行き「5806」は、「三楼五候」と書かれている。
三階の「第五候車室」だ。
エスカレーターで上ってゆく。
途中、こんな端末もあった。
英語表示ができ、列車ごとの時刻表を見ることができる。
どの待合室も人でいっぱいだ。
自分の待合室はここらしい。
中に入ってみたらものすごく広く、思ったほど混んでいなかった。
よく見ると、列車番号が書かれた看板があり、その列に座っている必要があるみたい。
出発30分くらい前になると、駅員さんがアナウンスし、いっせいに動き出す。待合室のところに改札のようなものがあり、そこで切符を見せて通過し、
ホームへ。
そして列車がやってきた。
どこかレトロさもある深緑色の車体は、自分がイメージする「寝台列車」そのもので、ちょっとうれしい。
ウルムチ始発で、クチャの少し先、アクスというところまで行く列車だ。
> 続く