降りる時に、このチケットをまた女の子に渡すという仕組み。
まだ10代くらいの子だから、そんな人件費にならないのかもしれないけど、路線バスで切符係なんかおいて、元とれるのかなあ・・・。
バスが急停車した理由が、羊の群れだったりするあたりがのどか。
オレンジ色のベストとキャップのおばさんは、道路を掃除する人。
どの都市にもたくさんいて、ずっと道路を掃除しつづけているのできれいだ。
もちろん、市内中央部分だけかもしれないけど、国をあげての街中美化活動を感じる。
大通りなどには、吸いがら入れもかなり設置されている。
そこに入れている人は一度も見たことがないんだけど。
市内にある観光名所「クチャ王府」に行ってみた。
観光客が誰もいないどころか、チケット売り場にも人がおらず、スタッフを探すところから始まった。1人40元と、入場チケットは結構高かったりする。
クチャ王府は、2004年に復元された施設とのことで、王宮の建物を見たり庭園を散策したりできるほか、中には博物館もある。
ただ・・・うーん、ぶっちゃけ、そんなに面白くはなかった。展示物は結構地味だ。
一番記憶に残っているのは、無用に大きくてきれいなWC。
ジョディの「中国のトイレ格付け話」を思い出してしまった。
トルファン観光の昼食場所で、「トイレはどこ?」とウイグル人のおばさんに聞いたところ、こっちにこいと案内してくれた。
それを見たジョディが「かなりスペシャルなトイレよ。私はこっちで順番を待つほうがよさそげね」というようなことを背後から笑って言った。
確かにスペシャルで、なんのことはない、家の裏手の葡萄畑。
ジョディはすれ違いざま、「わお、五つ星トイレね!」と言いながら葡萄畑に向かっていった。
レストランもあったが、この日は営業していなかった。
王宮料理などが食べられるのだったら興味あるんだけど。
ここが王宮かな。
建物内には、歴代の王の肖像画などが飾られていた。
博物館も含め、全体として「40元払う価値はなかったなあ・・・」とちょっとがっかりしながら、誰もいない王府をまわっていたのだが、面白かったのはこのコーナー。
この人が12代の王様。
どうやらクチャ最後の王で、今も存命みたいだ。びっくり。
自治政府のお偉いさんとか党のお偉いさんとかと一緒に記念撮影した写真がたくさん飾られていた
中国最後の王らしい。
(元)王様の一家は、今も幸せにくらしているようだ。
世が世なら・・・な人たちだろうに、記念撮影の写真の服装が妙に庶民的。
何して暮らしているのかなあ。
その後、観光を終え、しばらく歩いて気づいたのだが、クチャ王府の前の通りの両脇の家がほぼ全面的に建て替え作業中だった。
どうやら、“王府へ続く道”そのものも、王府内の華美な装飾の建物で固め、観光スポットとしての雰囲気をだそうとしているようだ。建て替え済みの建物は、全部こんな感じになっていた。
こっちは作りかけ。
北京でも、世界遺産に指定されている観光名所に続く道を作るのに、小さな住宅がごちゃっと固まっているエリアを丸ごとつぶしてしまったりしているけど、やることが激しいというかすごいというか、住んでいる人は大変だなあ・・・というか(まあ、補助金がでてやってることなんだろうけど)
夕暮れ風景。
金曜日のバザールは、恐らくこのあたりで開催されるはず・・・という場所の下見兼ねて。
(あと、クチャ大寺を探していたんだけど、見つからず)
ウイグル族がやはり多いみたいだ。
かわされている言葉も、中国語とは全く異なる。
夕食は、昼間に下見しておいた歩行者専用のショッピング街で。
メニューがよくわからず、土豆●拌面というのにしてみた。が、「拌面」はラグメンだった。くそっ、一度も食べていないものにしようと思ったのに、重なってしまった。
土豆はじゃがいも。
別々にでてきたのを乗せて食べる。
麺はパスタのように見えるが、うどんに近い食感。
でもおいしかった。
食べきれなかったけど・・・。
これで8元(120円)。
> 続く