クチャ市内観光の最後にとっておいたのは、クチャ大寺。モスクだ。とっておいたというか、ガイドブックの地図がアバウトで、前日歩いたのだが見つからなかったのだ。タクシーで行ったら、ちょっと奥まった所にあった。
思っていた以上に立派なモスク。
金曜日の日没直前だったので、もし礼拝の人がたくさんいるようだったら外から見るだけで終わりにしようかと思っていたのだが、特におらず。
観光名所化してるので、もしかしたら地元の人は別のモスクに行ってるのかな?
たぶん初めて見たかもしれない、日本語でも書かれた案内板。
英語も中国語も読まずに、土足であがりこんでしまう日本人が多かったのかもしれない。
ほんとに誰もいなかったので、撮影もさせてもらった。
ラッキー♪
これは、貧しい人への寄付などをするためのザカート(喜捨)のボックスかな。
日没。
一番好きな時間帯だ。
モスク横の広場で子供達が遊んでいる他は誰もいない。
ビデオやカメラを取り出して、じっくり撮影没頭。
・・・というわけにもいかなかった。
時折、好奇心旺盛な子供達がビデオカメラの前に飛び込んでくるのだ。
液晶を反転させて、自分達が写っているのを見せると大喜びして、また散ってゆく。
「ちょっとシャイでかわいいなあ」
と思っていたら、突然、あらしのような勢いで飛び込んできた女の子5人組。
全員、なにがそんなに楽しいんだ!?というほどの笑顔。
ビデオが面白くて仕方ないようだ。
このあたりの子供なら、きっと小さなころから観光客慣れしてるだろうし、デジタルカメラもビデオも見慣れていると思うんだけど、ハイビジョン撮影できるハンディカム「HDR-HC3」は、液晶も大きく、映像がものすごい鮮明できれいだ。
日本人でも、初めて見るとかなりびっくりするほど。
ウイグル語なので何をいってるのかわからないが、この子たちもおそらくそれにもびっくりしていたんだと思う。
で、この子たちがとにかく元気。男の子みたいだ。
こっちがウイグル語も漢語もまったく理解しないのも気にせず、すごい勢いで話しかけてくる。
彼女たちにとっては、自分は学校帰りに見つけた面白い遊びネタなのだろう。
こっちも、深夜2時半のバス出発まで何もすることがなく暇を持て余している。
いくらでもつきあうよ♪
どうやらビデオで自分たちを撮れといっているらしい。
「OK」というと、リーダー格の女の子先頭にモスクの階段を昇って行った。
「いい、みんなでね・・・・するのよ!」
ポーズの打ち合わせをしているらしい。
だからビデオだって言ってるジャン(笑
どうやら、全員でチューイングガムを膨らますことにしたらしい。
かわいいなあ。。。
「OK!撮れたよ!」
そういうと、転がり込むように駆け降りてきた。
「見せて!見せて!」
巻き戻しして再生。
階段をばたばたと昇って、打ち合わせして、チューイングガムを一生懸命膨らませながら、笑ってつぶして口のまわりにくっついてしまっているひょうきんな自分たちのムービー。
全員、大受け。
石畳の上で笑い転げていた。
いやー、ここまで面白がってくれるとこっちもうれしいぜ。
「もう一回!もう一回いい!?」
いいよ、何回でも。
テープは売るほど持ってきているんだから。
(15本も持ってきたけど、結局5本くらいしか使わなそうなので、誰か必要な人がいたら本当に売りたい)
今度は階段わきの斜めになっているところに立つ。
何を話しているのかわからないけど、
早口の大声で、とにかく楽しそうに叫びながら押し合いへしあい状態。
この年頃って、
それこそ、箸が転がってもおかしいんだよね。
ついに、先頭のピンクのチョッキの子がすべりおちてしまった。
カメラと違って、そんなシーンもばっちり撮れるのがビデオのいいところ。
一週間以上もビデオ持ってまわっていると、カメラを動かすのも慣れてくる。
人混みであまり堂々とビデオをだして歩いたり、撮り続けたりもできないので、さっと取り出してさっと撮影し、さっとしまうという動きのコンビネーションもスムーズになってきた。
最後はこの構図で決まったみたいだ。
(ひとり隠れちゃってるけど・・・)
ひとりだけ後ろで眺めていた子がいたんだけど、
その子も加わって、最終ロール。
いやー、明るくてかわいい子たちだ。
「あたしに撮らせて!」
男の子みたいに元気で、
強気な表情がとてもかわいい一人が、どうやらそう言っているらしい。
私も含めて撮ってあげるとジェスチャーで示す。
さすがにビデオカメラは渡しにくいので、サイバーショット「DSC-T200」を渡した。
> 続く