ホータンまでのバスがあまりにはずんで、首と肩がこってしまったので、本当にちゃんと眠れるのかどうか、心配。。。
ホータンのバスターミナルも豪華!
といっても、単に待合室の天井がものすごい高いだけなので(上野駅みたいなもの)、無駄にでかい気もしないではないけど。
(日本の長距離バスの発着点って、東京も大阪も結構しょぼいから、中国人観光客とか逆に驚いてるのかも・・・)
これが豪華寝台バス。
チケットが高額なだけあって、客層もちょっとリッチな感じ。
(思い切りリッチな人は、たぶん飛行機乗ると思うけど)
二段ベッドが3列、両側の窓のところと真中に並んでいる。
運転席の横でくつを脱ぎ、靴下になってあがる。
むれて足臭になっていたらいけないなあ・・・と思って、ベッドの上で新しい靴下にはき替えたんだけど、まわりの人が誰もそんなことしてなかったので、あまり意味なし。
中央列の一番先頭のところと、まんなかあたりにテレビ。
で、そのまんなかあたりに自分が当たってしまった。
ラッキーかアンラッキーかといったら後者で、
夜、暗いバスの中で、わずか1mの距離でずっと映画を見ていないといけないのは疲れる。
目をつぶっててもまぶしいし、あと2度ほど頭をテレビにぶつけた。
上段はこんな感じ(私は下段にした)。
そんなに広くはないけど、それなりにクッションもきいていて快適だ。
ただ、自分の座高で頭が天井につくかつかないかなので、男性はちょっときついかも。
窓側の上段は、上までぐるりと窓なので、かなり見晴らしがいいと思う。
通路はとにかく狭い。
すれ違うなんてことは絶対にできない幅だ。
枕がわりにもなるクッションがついている。
そのまま枕にするのはちょい抵抗感あったので、来ていたジャケットをこの上に広げて寝た。
どうやら、任地異動があったみたいで、
自分より前のほうには、ばりっと制服を着た20代の軍人さんが3、4人。
ホータンのバスターミナルにも、同僚や上司らしき人が見送りにきていて、別れのシーンをビデオで撮ったり、最後は敬礼して送りだしていた。
バスに乗り込んだら、ひたすら携帯。
中国の携帯依存度は日本人とまったく一緒で、さらに「マナーモード」ということがないみたいなので、バスの中でもひっきりなしに電話やメールの着信音が鳴り響いていた。
ゲームもかなり充実してるみたいで、
バスの前方では、互いに覗きこみながら、携帯でのゲームに没頭していた。
見送りの人たち。
さすがに、バスで24時間かかる場所というのは、地元感覚でもけっこうな距離なのだろう。
そして街中を抜け・・・
どこまでも続く砂漠を通り・・・
たまに草や低い木が生えた場所も走り・・・
夕陽を眺めながら・・・
一体いつまで話し続けてるんだ!?
というか、充電がよくみんなもつなあとびっくり。
いやそれより、なんでこんな砂漠の中で電波が通じるんだ!?ということにもびっくり。
基地局のカバーエリアがすごい広かったりするのか?
けっこう頻繁にあるトイレ休憩。
ちなみに、夜バスがとまって、てっきりトイレ休憩かと思って中にいたら、1時間も誰も戻ってこず、夕食タイムだったことに気付き後悔。
バスの中にいたのは、病気のおばあさんと、足が不自由な男性だけだった。
やっぱ中国語できないというのはこういう時に致命的だなと。
(その後は、私がバスに閉じ込められて出れなくなったと知った隣の女性が気を使ってくれ、「ダブルシー」とか、毎回教えてくれるようになった)
タイツがちょっとちくちくしてあまり熟睡はできなかったものの、それなりには眠れて朝日を拝む。
あ、そういえば夜の出来事として、一回検問があって、警官がバスに乗り込んできて、前のほうにいた軍人さんが手配犯に似ていたか何かで職務質問を受け、警官とバス車内前方で大喧嘩になっていた。あまりに激しく怒鳴りあっているので、どう決着がつくんだ?と思っていたけど、いつの間にか丸く収まっていた。
日本では、まず見ない風景だ。
2日目のトイレ休憩は、完全に屋外。
岩山があって、左手のほうにまわりこむと男性用、右手のほうにまわりこむと女性用という感じなのだが、バスが女性よりのほうに停車していたため、どれだけ奥に行ってもバスから丸見え状態。
前日、ちょっとだけ自己紹介した女性と苦笑いしながら、適当なところで並んで用をたす。
窓の外は、相変わらずこんな風景。
24時間のバス旅は、相当暇するだろうなあと思っていたが、実際には、こうした風景を眺めていたり、デジカメ写真を整理したり、ビデオカメラのムービーから静止画切り出しなどをしていたら、それなりに時間はつぶれた。
カシュガル→和田ほどの揺れはなく、パソコンでブログ用の記事作成していても車酔いしないくらい(和田までは、ビデオカメラを再生していても途中で誤動作してしまうほどの揺れだった)。
山は、上のほうがすでに冠雪していた。
位置的に、タクラマカン砂漠の南側に横たわる「崑崙(クンルン)山脈」だと思う。最高峰はチベット自治区との間にある7723mのムズターグ山とのこと。
そしてまた全員が降りてゆくので、てっきりトイレ休憩かと思ってトイレットペーパーを持ってでようとしたら、運転手が「チケットを見せろ」という。
ん?
「ウルムチ?」
「そうだ、ウルムチだ」
なんと、いつの間にかついていた。
ガイドブックには24時間とあったが、実際には20時間くらい。
着いてみれば、意外にそんな長くはないバス旅だった。
荷物も無事♪
> 続く