ウルムチで切符を買う際、2006年にできたばかりの敦煌駅まで買うか、それとも柳園駅までにするか、すごく悩んだ。
柳園駅は、カシュガル・ウルムチから西安・上海へと向かうメインの路線上にあるので、ウルムチからの本数も結構多く所要時間10時間ほど。ただ、柳園から敦煌市内までは、ミニバスで2時間かかる。
一方、敦煌駅は、そこから枝分かれした路線の終着駅。西安側から向かう分にはいいが、ウルムチからだと遠回りになり、柳園駅より4時間以上よけいに時間がかかる。
結局、深夜に柳園駅に到着する便で、駅前に一泊した後、翌朝一番のミニバスで敦煌に向かうことにした。
柳園到着は、深夜0時過ぎ。
駅前はお店の明かりもほとんど消えて、思っていた以上に寂しい感じ。
案の定、一瞬でタクシー運転手に囲まれてしまった。
「敦煌か?」
口々に聞いてくる。ここで躊躇してると抜け出しにくくなりそうだ。
振り切るように「違う」といい、「自分はあそこに泊るからいいの!」と日本語でいい、キャリーバックを転がしながら、スタスタ歩いていった先には、かなり安っぽいネオンが大きな看板のまわりをぐるぐる回って目立っていた「招待所」。
以前から、駅周辺でたくさん見かけていて「どんなところなのかなあ・・・」と怖いもの見たさな気持ちで眺めていたんだけど、入ってみたらフロントは普通のホテル。
フロント内で寝ていたおばさんが起きてくれ、さくさく手続きしてくれる。
よかった。
料金は過去最低で50元(750円)。
部屋に入ってびっくり。
普通のツインだ!
テレビもあり、机もあり、ハンガーもある。
バスタブこそないが、ちゃんとシャワーもついている(きれいではないけど)。十分すぎるほどだ。
なんだこれだったら、この間も、クチャ駅で寒い待合室で深夜2時半まで震えていなくても、普通に招待所使っちゃえばよかったんだ・・・。
ちなみに翌朝撮影した写真がこれ。
「良友招待所」と書かれた看板が、まっくらだった駅周辺できらきら光っていた。
(隣にはインターネットカフェもあるみたい)
> 続く