黄河沿いはきれいな散策コースができていて、柳の並木道。
ちなみに、別に雨が降っているわけでも、雲で覆われているわけでも、夕方というわけでもなく、な~んとなく暗い街。やっぱ、ここには住みたいと思わないなあ・・・。
(もしかしたら、たまたまこんな天気の日だっただけかもしれないけど)
思っていたより川幅はなかった。
うちの近くの江戸川と同じくらいかな?
あるいは、実家近くの利根川はこれよりあるかも。
ただ川の色は全く違う。
上流で大きな台風が通過した翌日の、大量の土砂を含んだ川・・・といった色。黄河という名前の所以だ。
驚いたのは、川の流れの速さ。
先が長い川とはいえ、これだけの大きさの川が、かなりの勢いで流れていた。
あとやっぱり驚きなのが、視界の悪さ。
川幅はそんなにあるわけでなく、別に早朝というわけでもないのに、対岸がかすんでいる。
ケーブルカーで黄河すぐ脇にある山に登って、そこから黄河を見下ろそうと思っていたのに、そもそも、その山すら見えないんだから駄目だよなあ・・・。
ここは「中山橋」。
歩道のみの小さな橋だが、観光客がたくさん来て、記念撮影をしていた。
その手前にひとだかりができていた。
野次馬根性のブロガーなので、ビデオカメラ片手に近寄ってゆく。
テレビカメラが入っていた。
女性のキャスターがマイクを向けているのは警官。
日本のお笑いでこんな顔の人いたよなあ・・・。
警官の向かい側に座り、ぽろぽろ涙を流して泣いているのは、珍しく金髪に染めた若者。
なぜ泣いているのか不明。
警官がなにをしゃべり続けていたのかも不明。
そもそも、自分がなぜビデオカメラをまわしているのかも不明。
ってことで、時間もないので先を急ぐ。
当初の予定のうち、限られた時間で「ケーブルカーで白塔山に登る」か「牛肉面を食べる」か悩んだが、前者を優先することにした。
ケーブルカーは往復30元。
時間があれば、片道20元チケットだけ買って、白塔山から楼閣など見学しながら下りてきて、さっきの中山橋を渡って帰ってくると言うコースも面白そう。
ケーブルカー乗り場には自分以外誰もおらず、貸切状態。
途中、一回だけ下りのケーブルカーの中に女性二人連れを見かけ手を振ったが、それだけ。
チケットには「内含保険」の文字。
安心していいのやら悪いのやら。
想像していた以上の距離があり、
ぐんぐん山の斜面を登ってゆく。
やっとたどり着いた山頂にはこんな看板。
ケーブルカー以外にも、いくつも山から黄河を超えてケーブルがはられていると思ったら、こんなアトラクションがあるらしい。
ぶらさがった状態で、険しい山の谷あいをすべりおり、黄河を超える・・・。
いやー・・・絶対無理だ。
見下ろしただけで、久しぶりに足がすくんだほどだから。
(日本みたいに、やたらめったら安全柵がとりつけられたりはしていない)
時間もないのですぐ下った。
途中、黄河沿いのモスクから、お昼のアザーンが響いてきた。
これを聞けただけでも、蘭州に来て、ケーブルカーに乗った甲斐があった♪
> 続く