昔、授業で暗記させられた「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かも」。第一印象はほんわかした詩だと思ったのに、実情は「懐かしい故郷を思う」というより悲壮感漂う状況。
そして当時世界の中心でもあった唐の長安で、かなりドラマチックな人生を送ったひとりの日本人だったようだ。
今は簡単♪
西安の空港で搭乗手続きをすれば、その日のうちに成田空港に降り立てる。
ちゃんとリコンファームも済ませたし、(前回、西安空港で飛行機に乗り遅れた経験があるので)早め早めで動けば大丈夫だろう。
・・・ということで、中国を離れる前の日、
阿部仲麻呂の石碑を見に興慶宮公園へ行ってみた。
西安駅近くのバス停からバスに乗り、公園の北門へ。
これ、実は不正解だった。
まず最初に、バス停から北門までの道がよくわからず迷子になった。
さらに中に入って、地図を見てみると・・・
目指す石碑は、広い公園の南の端のほうにあった。
南門にあるバス停に行くべきだった。
まあ、そのかわり公園散策を楽しめたということで。
(最終日にこんなところでのんびりしてていいのか!?と自問自答しつつ・・・)
最後なので、今まで撮りそびれていたものを積極的に撮ろう!
なにかというと・・・
"オープンな作り"のトイレ。
最初、あまりのオープンさにびっくりするが、
慣れるとそんなに抵抗感はない。
長距離バスのトイレ休憩では、「まじか~っ!」な汚さなところもあるが、ここみたいにきれいなところも多い。こまめに掃除がされているような雰囲気だった。
公園の一角は遊園地になっている。
え?
ドラえもんとかミッキーマウスのイラストが見えるって?
それは他人の空似ってやつでしょう。
恐らく「耳のない猫」と「黒いネズミ」ですよ(笑。
そしてやっとたどり着いた阿部仲麻呂の石碑は、
思っていたものより大きくて立派だった。
何が書かれているのかは、なんとなくしかわからなかったが、
例の「三笠の山に出し月・・・」の望郷詩も刻まれているようだ。
こちらには、阿倍仲麻呂の生涯の業績が刻まれている。
しかし、日本人観光客以外の人も、これを見にきたりするの?
・・・と思ったらさっそく発見。
子供二人の記念写真を撮っている家族。
女の子は、子役モデル並みのかわいさだった。
どういう人物の記念碑なのか、中国の人にも理解されているんだろうか?
それがちょっと疑問だった。
(日本人なら、中学校で習うので多くの人が知ってる名前だけど、中国でそこまで有名とは思えない)
中国でははじめて見たよ!
南門。
やっぱり、こちらが正門みたいだ。
もし訪れる人がいたら、北側ではなく「南門」のバス停で降りると、最短距離で石碑にたどり着けます。
> 続く