21日間の旅程も明日で終わり。
そう思うと、やたら「これが最後の・・・」と感傷的になってしまう。
この日「中国で最後の昼食」は、解放路餃子館で餃子宴(餃子のフルコース)にしようと意気込んででかけたのだが、移転か閉店らしく、看板が裏返しになっていた。
。。。
とメゲていても時間の無駄なので、そのまま西安城東側エリアの路地に入っていった。
どこか小さな食堂に入って、おいしいものを食べよう。
道の両側に、小さな商店や食堂が並んでいる。
3年前も、このあたりでこんな雰囲気の通りを練り歩いて、山盛りの水餃子を食べたっけ(最後食べきれず、ビニールに入れてもらいホテルに持ち帰った)。
そんな場所にも変化はじわじわ。
右側には、どうやら大きなビルが建つらしく、ぐるりとネットで囲われていた。
周辺を見回すと、閉められた店舗のシャッターの上に移転通告などが貼られている。
やはり再開発の波は、街のいたるところにまで押し寄せてきているのだろうか。
東三路から東二路へ。
このあたりは結構賑やかでのどか。
店舗の前には、お店の店主なのかお客さんなのか、単なる近所の人なのかよくわからないけど人がたまって、おしゃべりしたりしていて、なんだかとってもほのぼのした風景だった。
たくさん食堂がある中で、一番看板立派だったのと、中に人が何人かいたという理由で、「最後の昼食」はここにした。
入ってみると、中は結構奥行きがある。
西安名物の「羊肉泡饃」と小菜を注文。
これが小菜。
ガラスケース越しに食べたいものを指差すと盛り付けてくれた。
あと、どんぶりに丸くてちょっと固めのパンが入ったものを渡された。
えっと・・・これは・・・おぼろげな記憶だと、確か何か自分でしなくちゃいけないんだよな・・・何だっけ?
思い出せず、お店の人もそれきりなので、仕方なく小菜を食べながら待つが、何も変化が起こらない。
困ったなあ。
聞こうにも、お客さんだかお店の人だか、単なる近所の人だかよくわからない人が入り混じってて、誰に聞けばいいのかよくわからない状況になってしまっていた。
その後、後から入ってきた男性二人連れのお客さんの行動を見て思い出した。
自分でこのパンを細かくちぎるんだった!
多分、本当はもっともっと細かくちぎらないといけないんだと思うが、面倒なのでこのくらい。その後、ちぎったパンを入れたどんぶりを、店員さんのところまで持ってゆく。
店員さんは、スープや具と一緒に煮込んでくれる。
多分、ここに積まれている小鍋が使われるのだろう。
出来上がり!
待った甲斐あったというか、単に無駄な時間をすごしてしまったというか・・・。
まっ、旨ければそれでよし。
これがすごくおいしいのは、パンが元々固くぎっしり詰まったものなので、こうして煮込んでもふにゃふにゃにはならず、歯ごたえもあり、かつスープがしっかり染み込んで、すいとんやうどんを食べているような満足感があること。
具もたくさんで、とてもおいしかった。
餃子宴は食べそびれたけど、最後に西安名物を食べられたので、よしとしよう!
> 続く