050番号

IP電話を申込むと050番号が割り当てられる

050で始まるIP電話の番号は、IP電話を申込むと、その後届く「ご登録内容通知書」などの書類に「IP電話番号」「VoIP電話番号」などとして書かれていることが多い。

IP電話を申込むと、プロバイダからこの番号が割り当てられ、最初に、IP電話機能付のルーターの設定を行う際にも、この番号を登録する必要がある。ただ、実際にはこの番号、割り振られたけど使ったことがない・・・覚えていない・・・という人も多いだろう。

050番号の構造

番号は、050を含め、全部で11桁。

真ん中の３桁が事業者識別番号で、後ろの４桁が加入者識別番号となっている。
この「事業者」は、@niftyやBIGLOBEなどのプロバイダのことではなく、その裏側にいて、プロバイダを通じてIP電話サービスを提供しているIP電話事業者のこと。NTTコミュニケーションズやKDDIなど、IP電話基盤網をもっている会社だ。

同じIP電話事業者のIP電話サービスを使っているからといって、まんなかの４桁が同じと言うわけではない。１つの事業者識別番号で作れる番号は、加入者識別番号0000～9999の1万件。なので、事業者は複数の事業者識別番号を総務省から配布してもらっている。

2005年時点で、ソフトバンクBBの813万をトップとして、既に1806万件分の番号が割り当てられている。

参考：IP電話ONLINE「電話番号問題」

無料通話できる相手かどうかをチェック！

たとえば知人からIP電話番号を教えてもらい、「この人とは無料で通話できるのかな？」と知りたい時には、まんなかの４桁がどの事業者識別番号なのかを調べればいい。番号を入れれば、どの事業者のものか調べることができるWEBサイトもある。

WEBQOO電気通信番号・通信事業者検索
http://www.webqoo.com/tel/

今、IP電話を導入している人は急増している。
実家や、普段よく長電話をしている相手に、どのIP電話サービスを使っているのか聞いてみよう。プロバイダが違っても、同じIP電話基盤網のサービスであれば無料・・・つまりかけ放題になる。

そのことに気付かず、毎回市外局番から電話をして、毎月高い通話料を払っていたり、時間を気にしながら話をするのでは、ちょっともったいない。

ちなみに、Yahoo!BBのBBフォンは、BBフォンユーザ同士であれば、050番号をダイヤルしなくても通話料は無料となる（一部例外のケースあり）。詳細はこちらにあるが、この仕組みだと、わざわざ相手のIP電話番号が無料通話対象となっているかどうか調べなくていいのは楽チンだ。
　
　

引越しが多い人にも嬉しい050番号

引越しをしても、同じ050番号を継続利用できるのもメリットと言えるだろう。
市外局番で始まる通常の電話番号のように「エリア」で番号が決まるわけではないので、携帯電話の番号同様、引越しをしても、その番号を引き続き使える。

まだあまり050番号の利用が浸透していないので、人からIP電話番号を教えてもらったり、あるいは年賀状や名刺に050番号が刷り込んであるケースはごくまれだが、今後は引越しをしても継続して使える番号として、050番号を積極的にお知らせしてゆく人も増えるかもしれない。