[インタビュー企画第六弾] 日本テレコム「モバイルポイント」

山手線で!新幹線停車駅で!主張時にも便利なエリア多数、「モバイルポイント」

モバイルポイント 記事作成:2004/12/06

「最も頻繁に利用するホットスポットは?」という質問に対し、1位のカフェ・ファーストフード等に続いて多いのが、駅・空港等だ。

実際、「ネットで調べ物をしたい」「メールチェックしておきたい」、なんてことを考えるのは、大抵、駅のホームで電車を待つ間か、エスカレーターに身をゆだねている時だったりする。

そんな時には「モバイルポイント」。

今年4月に誕生した新サービスなので、まだ馴染みが薄い人もいるかもしれないが、2001年からJR東日本&日本テレコムが実施していた「無線による、駅でのインターネット接続実験」が前身だ。


山手線、JR各社新幹線停車駅を中心に、利用可能エリアを広げ、11月からは、Yahoo!BB モバイルとのローミングも開始。営業や出張で都内・日本各地を飛び回っている人には、かなり便利なサービスとなっている。日本テレコムの関係者の方々にお話を聞かせてもらった。

提携プロバイダは? │ 拡がるエリア │ 人気の場所は? │ キャンペーン実施中 │ おまけ:壮大な実験?

モバイルポイントを利用できるプロバイダ

前身の実証実験時もそうだったが、直接、利用申込を受け付けているわけではなく、提携プロバイダーを介して、一般利用者にサービスを提供しているのが特徴だ。プロバイダによっては「使った分だけ分・時間単位で課金」というところも多く、出張時などにちょっとだけ使う、といったニーズにも合っている。

「でも、自分のプロバイダは使えるの?」

プロバイダによっては案内ページを見つけにくい場合もあるので、簡単にまとめてみよう。
(日本テレコム公式サイト内にも対応プロバイダ一覧がある)

ニフティ『@nifty』 8.4円/分
KDDI『DION』『KDDI光プラス』 月額1,575円(契約月は無料)
日本テレコム『ODN』 157.5円/20分(月2,100円以上は請求せず)
パナソニック ネットワークサービシズ『hi-ho』 月額1,575円(契約月は無料)
ドリーム・トレイン・インターネット『DTI』 315円/日(2005年3月31日まで無料キャンペーン)
ぷららネットワークス『plala』 準備中
日本通信『b-mobile』 無料(PHS・無線LAN使い放題の「b-mobile ONE」他)
JENS『SpinNet』 2005年3月31日まで無料
京セラコミュニケーションシステム『NET BUREAU』 法人向けアクセスサービス
富士通『FENICSネットワークサービス』 法人向けアクセスサービス
トリプレットゲート『WIRELESS GATE』 315円/2時間
NTTドコモ『Mzone』 ローミング利用料金 525円/24h
NTT-BP『無線LAN倶楽部』
ローミング利用料金 無料(「スタンダード」コースの場合)
2004年12月4日時点(最新の情報は、各公式サイトにて必ずご確認ください)

この他にも、現在準備中の大手プロバイダがいくつかある。

どのプロバイダにも該当しないが利用したいという場合、『WIRELESS GATE』を契約すれば、月額210円の基本料金で、モバイルポイントの他、無線LAN倶楽部、エキLANスポットなど複数のホットスポットサービスを1回ごとの利用料金(2時間315円など)で利用できる。

ちなみに管理人は、PHS使い放題と無線LAN使い放題がセットになった、プリペイドサービス日本通信『b-mobile ONE』を使っている。これは、NTTコミュニケーションズのHOTSPOT、無線LAN倶楽部、BizPortalなどが使い放題となる。


「出張時や営業活動途中で使う方も多そうですが、法人利用が多いですか?」
「法人契約というよりは、個人がプライベートで契約しているプロバイダのIDを利用して仕事で使っているケースが多いようです。ただ、ブロードバンドの普及でWEBサイトも重くなってきていますし、パワーポイント資料のダウンロードなどでもPHS接続だけでは厳しい。PHSだけでなく、無線LANも利用できるよう法人として導入する動きも確実にでてくるでしょう」
「法人で導入するとなると・・・?」
「日本通信さんのb-mobileなどがあります。我々も、そういう法人ニーズにあった商品を提供していきたい」


全国に広がる利用可能エリア

実は驚くほど広がっていた。
(しばらくちゃんと見ていなかったので気付いていなかった・・・)

提供エリアの詳細は、日本テレコム「モバイルポイント」公式サイトの「提供エリア」を見てほしい。
まず、駅内のスポットだとこんな感じになる。(2004.12.04時点)

モバイルポイント提供エリア─駅

山手線は主だった駅には設置済み、
JR東日本の新幹線停車駅もカバーされている。

JR東海エリアは、無線LAN倶楽部のローミングとなる。
JR西日本エリアは、エキLANスポットで、アクセスポイントをNTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」や、NTT西日本の「フレッツ・スポット」と共用している形態で、通常通りのログイン方法で利用できる。

またホテルや駅以外のスポットも増えている。
エリア一覧」に掲載されているが、都内であれば、東京都立図書館(中央、日比谷、多摩)、ロイヤルパーク汐留タワー、六本木ヒルズ、新生銀行本店など。地図にはアクセスポイントの位置も記載されているので、事前にチェックをしてから行くと、電波状況はずれ席に座ってしまうこともないだろう。


人気の高いモバイルポイントってどこ?

「山手線沿線で、比較的利用しやすくって、実際に利用頻度も高い駅ってどこになりますか??」

一番利用頻度が高いのは、やはり東京駅だそうだ。
ただ、東京駅はアクセスポイントの数自体が非常に多いので、
ひとつのアクセスポイントあたりで考えると、品川駅上野駅新宿駅渋谷駅池袋駅とのこと。
乗り換えで多くの人が利用するターミナル駅などが人気だという。

◎品川駅 <エリア詳細はこちら

品川駅 北口改札のベックスコーヒー、そして中央口改札内コンコースのサンディーヌエクスプレスの2箇所だ。

サンディーヌエクスプレスは、広いセルフ式のダイニングで、コーヒーだけでもいいし、しっかり食事をしてもいいし、夕方過ぎになると、2~3人連れの会社員が、おつまみ2品くらいをはさんで、中ジョッキを手に「軽く一杯」している姿も見られる。

やや混みあっているので、1時間以上など長居をする場所ではないかもしれないが、移動途中にメールチェックする、必要なファイルをダウンロードしておくといった時には非常に便利。見回すと、パソコンを開いている人の姿も結構多い。上野駅のサンディーヌも同じ感じで使いやすい。

◎新宿駅 <エリア詳細はこちら

新宿駅タカシマヤ・タイムズスクエアがある、新南口に設置されている。
座って落ち着いてネットできる場所と聞いたので、さっそくアメリカングリルレストラン「グッドタイムズ」を利用してみた。駅改札側の入り口から入り、店のスタッフに「インターネットが使いたい」と声をかけると、それなら・・・とキャッシャー近くのテーブルに案内された。

電波は快調。時間帯にもよるのだろうが、平日夕方はさほど混んでおらず、他のテーブルとの距離もあるので、他人の目をあまり気にせず、落ち着いてパソコンを開くことができる。仕事帰りに、軽くビールを飲みながら・・・というのもいいかも。


キャンペーン画面
◆モバイルポイント プレゼントキャンペーン実施中◆
キャンペーン期間:2004.11.1~2005.1.31

期間中にJR東日本の駅エリアでモバイルポイントを利用し、ログイン画面からキャンペーンバナーをクリックし簡単なアンケートに答えると、毎月抽選で500名に1000円相当くらいのコーヒーチケットが当る。

過去の経験から、ホットスポット現地でしか応募できないプレゼントキャンペーンの当選確率は非常に高い。利用者のほとんどは多忙なビジネス層で、たとえ使っていても、応募なんかしないからだ(多分)。今回のキャンペーンも、毎月1回まで応募できるということなので、モバイルポイントのお試し利用を兼ねて、12月、1月と連続で応募してみてもいいだろう。

キャンペーン詳細はこちら




おまけ:来年、驚愕のオフィスが登場!?日本テレコム本社が汐留に移転

日本テレコムさて、ちょっと話は変わるが、
来年、日本テレコムの本社が汐留に移転するそうだ。

ここ数年は、新しいオフィスビルが次々と建ち、大企業の本社移転もさほど珍しいニュースではないが、日本テレコムの場合はちょっと違うらしい。


「完全フリーアドレスになるんです」
「なんですか、それ?」
「社員それぞれの固有の席が、なくなっちゃうんです」
「ああ、営業とか外出しっぱなしの人は、共用の大きなテーブルだけになるとかってやつですね」
「ええ。でも、営業だけじゃなく、全社一斉にそうなるんです」
「わお!それは何か、壮大な実験って感じですねぇ。ネットワークさえつながっていれば場所は関係ない」
「普通、実験というのは一部部署でやるものですけどね。最先端の試みとして、注目されるでしょう」
「公開が始まったら、見学に行きたいです!」
「外部への公開も行ってゆく予定です」
「どんな感じのオフィスレイアウトになるのか、想像もつかないなあ・・・」
「・・・はっきりいって、驚きますよ。というか今、社員の僕達が驚いていますから!」


とにかく すごい ドラスティックな変化になるらしい。


そりゃ、そうだろうなあ。

自分などはフリーランスで、以前取材をしたnishida氏同様、外出のある日は、ネット接続できる場所を求めてルノアールやモスバーガーなどホットスポットを渡り歩く、ベドウィン・ワーカーだ。たかが「自分のデスクがあるかないか」の違いに過ぎないが、歴史的に見ても、狩猟民族と農耕民族が全く異なる文化を築き上げたように、この違い・心理的影響はよくも悪くも大きかったりする。

(自分が社員だったら、めっちゃ戸惑うだろうなあ・・・)

なんて思いつつ、全社あげての日本テレコムの実験(?)には期待をしたい。
そろそろIT社会らしいワーキングスタイルが確立されてもいい頃だ。

必要な情報はネットにつながっていれば、どこからでもひきだせる。
大量のプリント用紙を持ち込んで会議室に行かなくても打ち合わせはできる。
業務報告のためだけに会社に戻る無駄な時間を省いて、ホットスポットでに立ち寄って直帰すればいい。
たまにホテルのカフェとかで企画書作成すると、いいアイディアも浮かんでくる。

・・・ということで、本社移転が終わって落ち着いたら、
ぜひオフィス見学させてもらって、レポートしてみたいと思う。



モバイルポイント公式サイトはこちら


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